「ボーナスが入ったら、まとめて返そう」。毎月の支払いを抑えたいときには、そう考えたくなりますよね。
ただ、思ったより支給額が少なかったら、どこから払えばいいのか。ボーナスが予定どおりでなかった場合も考えながら、毎月の返済額と使い道を決めておきます。
次の支払いにもう間に合わない方は、先に「すでにボーナス払いを選んでいる方へ」を読んでください。返済先へ伝える内容を載せています。これから計画を考える方は、このまま下へ進めます。
まずは、残業代やボーナスを除いた通常月の手取りで、返済を続けられるかを見てみましょう。入ったボーナスを全部返す前に、生活費や近いうちに必要なお金を残せるかも確認したいところです。早く減らしたくても、くらしを続けるお金は手元に残します。
ボーナスを当てにする前に、知っておきたいこと
ボーナスは、去年と同じ額とは限らない
賞与制度を設けること自体は、法律で義務付けられていません。一方、就業規則や労働契約に支給条件が定められていれば、その内容によって扱いは変わります。
会社の書類では、ボーナスを「賞与」と書くことがあります。去年もらえた額を、今年も受け取れるとは限らないので、就業規則や雇用契約書の支給条件を見ます。まだ決まっていない分を、今あるお金に足して計算しないようにします。
同じ年間返済額でも、支払時期で利息が変わる
利息は借入残高と経過日数などをもとに計算されます。毎月の返済額を小さくして年2回まとめて払うより、毎月均等に返して早い時期から残高を減らすほうが、同じ年間返済額でも総利息を抑えやすくなります。
借入合計100万円・年18%で毎月払いと比較
別々の会社から、それぞれ10万円以上100万円未満で借りた残高が合計100万円あり、いずれも年18.0%という例です。同じ会社の元本が100万円以上なら上限金利は年15%なので、この例とは分けてください。
1月を最初の返済月とし、毎月の利息を「その時点の残高×1.5%」で計算してから払います。追加で借りず、支払いの遅れもない前提です。最後の支払いだけ、残った額に合わせます。
表では、月々・払い終わるまでの期間・払う合計を見比べます。「総利息」は借りている間にかかるお金。「総支払額」は借金そのものと利息を足した合計です。総利息を総支払額にもう一度足す必要はありません。
| 返済方法 | 年間予定額 | 完済まで | 総利息 | 総支払額 |
|---|---|---|---|---|
| 毎月1.5万円+6月・12月に5万円追加 | 28万円 | 72回(6年) | 約65.2万円 | 約165.2万円 |
| 毎月約2万3,333円 | 約28万円 | 70回(5年10か月) | 約61.4万円 | 約161.4万円 |
この例では、毎月均等に払うほうが2回早く終わり、利息も約3.8万円少なくなりました。どちらも1年間の予定額はほぼ28万円です。
ただし、1月から払い始める今回の計算での差で、いつ始めても同じ差になるわけではありません。契約では日割り計算や返済日、端数の扱いも違います。自分の借入額や金利で試すには、日本貸金業協会の返済シミュレーションも使えます。
ただ、利息が少ないからといって、毎月約2万3,333円を払えるとは限りません。この額を通常月の収入で用意するのが難しければ、表に合わせる必要はありません。ご自身の生活費と契約条件から、続けられる支払い方を考えてみてください。
ボーナスのない月に、いくら残るかを書き出す
同じ手取りでも、家賃や家族の人数、通院や通勤にかかるお金は違います。一律に「収入の何割なら返せる」とは言えないので、ご自身の毎月の支払いを引いてみてください。次の順番なら、何を引いたか見失いにくくなります。
- 残業代とボーナスを除いた手取り収入を書く
- 家賃、光熱費、通信費、保険料などの固定費を引く
- 食費、日用品、通勤、医療など生活維持費を引く
- 税金や更新料など、近いうちに払うお金を取り分ける。たとえば3か月後に3万円必要なら、月1万円ずつ残す
- 残った額で、契約上その月に必ず払う額(最低返済額)を払えるか見る
計算には家計簿アプリで借金と返済額を管理する方法も使えます。毎月の残額が最低返済額を下回る場合は、ボーナスを待つ間にも返済日が来ます。足りないと分かった段階で、借入先へ連絡して支払い方を相談しておきたいですね。
ボーナスが入ったときの確認順
一度に返すと残高は減りますが、その後の車検や税金、医療費まで足りなくなると、また借りることにつながります。入金があったら、返済ボタンを押す前に、次の順番で使い道を分けてみます。
- 次の給料日までの生活費を残す
- 半年以内に分かっている大きな支出を確保する
- 急な出費で再借入しないための予備費を確認する
- 残った範囲で、追加返済の方法と手数料を契約先に確認する
予定より多く返しても、次の決まった支払日(約定返済日)がなくなるとは限りません。払う前に「追加で○円返したら、次回はいつ、いくら払いますか」と契約先へ聞きます。振込先・手数料と、追加したお金のうち借金そのものをいくら減らせるかも、一緒に確かめます。
すでにボーナス払いを選んでいる方へ
住宅ローン、クレジットカード、各種ローンでは変更できる条件が異なります。今後の利用を止めるだけで済む場合もあれば、契約先への申込みや審査、手数料が必要な場合もあります。
電話で伝えるなら、例えばこんな形で。「次のボーナス月に○円の支払いがありますが、用意できるのは○円です。毎月払いへの変更など、今から相談できる方法はありますか」。
支払日と金額の分かる明細を手元に置くと話しやすくなります。車のローンなどで最終回の金額が別に設定されているなら、その額と支払日もメモに入れます。「月々○円」だけを見ず、通常月・ボーナス月・最終回を一組で確認してください。変更を相談している間も、合意するまでは元の支払予定が続きます。
- 契約先の明細で、通常月とボーナス月の返済額を確認する
- ボーナスがゼロでも返済できるか家計表で計算する
- ボーナス払いを毎月払いへ変えられるか、予定より早く返せるかを聞く。できる場合は、手数料と、いつから変わるかも聞く
- 不足する見込みなら、返済日前に契約先へ連絡する
返済日が近い場合の連絡内容は、今月の返済が払えないときの対応で整理しています。
使い方を変えるだけでは、支払いが足りないとき
- ボーナスが出ないと最低返済額を払えない
- 返済後の家賃・食費・光熱費を別の借入で補っている
- すでに滞納、一括請求、裁判所からの書類がある
- 借入先と残高の全体を把握できていない
この場合は、ボーナスの使い方を変えるだけでは返済が続かない可能性があります。新たな借入先を探す前に、弁護士・司法書士・公的機関などの相談先を確認してください。法テラス・サポートダイヤルは0570-078374、平日9時~21時、土曜9時~17時です。
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返済のために、また別の会社から借りようとしているなら、次の申込み前に今の返済方法を相談できます。借入先ごとの残高、毎月の返済額、生活費を残して払える月額を伝え、「毎月の返済と依頼費用を合わせていくら必要か」を聞いてみてください。
今日は、次の返済額と手元のお金から
- ボーナスがゼロでも、次回以降の返済を続けられるか計算する
- 通常月の手取りと生活維持費から返済可能額を出す
- 現在の最低返済額を下回るなら、返済日前に連絡する
