オンラインカジノで1000万円を失って、自己破産した話【実録・第一部】

※警察庁の案内では、海外で合法的に運営されているサイトであっても、日本国内からオンラインカジノに接続して賭博を行うことは犯罪とされています。本記事は違法行為を推奨・容認するものではなく、依存と失敗の記録として公開するものです。筆者は現在、一切利用していません。

※本記事は筆者の実体験に基づいています。プライバシー保護のため、時期・地域・職業・金額などの一部を変更していますが、出来事は事実です。

※筆者は現在、ギャンブル依存症の治療のため通院しながら、2度目の債務整理(個人再生)の手続きを進めています。この記事は過去の自慢話でも武勇伝でもなく、同じ場所に立っている人のための記録です。

※本記事には広告・PRが含まれます。

気持ちがつらいときの相談先(電話・チャット)

この記事を読み切ったり、お金のメモを完成させたりする前に、気持ちを話す相談先を使ってかまいません。うまく説明できなければ「いま、つらい」からでも。

  • 電話:#いのちSOS 0120-061-338(24時間365日・通話無料)
  • 文字で話す:あなたのいばしょ(24時間365日・無料・匿名のチャット相談)

混み合ってつながらない場合は、もう一方の方法も使えます。今すぐ自分を傷つけそう、すでに自分を傷つけてしまった場合は、相談の返事を待たず119へ。可能なら身近な人にそばにいてもらってください。

目次

先に、いまの私のことを書いておきます

私はいま、個人再生という裁判所を通した借金の手続きを進めています。総負債は約1,000万円です。

弁護士に依頼して督促は止まり、毎月の家計簿をつけながら書類を集めています。

そして、これが人生で2度目の債務整理です。1度目は約10年前の自己破産でした。原因はオンラインカジノで、3ヶ月で1,000万円を失いました。

「一度破産した人間が、なぜまた借金で潰れるのか」。その経緯を、前編・後編に分けて書いていこうと思います。前編は、1度目の破産までの話です。

破産する前から、借金200万円が「日常」だった

オンラインカジノに出会う前から、私には常に200万円ほどの借金がありました。パチンコとスロットで作った借金です。

当時の私はメーカーの営業職で、社会的な信用だけは十分にありました。ろうきんで300万円、楽天銀行で300万円。当時は書類を出すと、お金を借りることができていました。

借金200万円を「日常」と呼んでいたこと自体、いま思えばおかしかったのですね。でも当時は、ボーナスで少し返して、また借りて、を繰り返しながら「回っているからセーフ」だと本気で思っていました。

3ヶ月で1,000万円。スマホの中のカジノ

オンラインカジノを始めた理由は、はっきり覚えていません。気づいたら、スマホの中に24時間営業のカジノがありました。パチンコ屋と違って閉店時間がなく、移動中も、布団の中でも続けてしまっていました。

主にしていたのはスロットでした。特にのめり込んだのが「サンダーストラック2」という機種です。当時の私は、大きな配当が出た瞬間の快感を、店のスロット以上に強く感じていました。

そして一時期、私は600万円勝っていました。

口座残高は6万ドル。累計の負けを取り返し、収支はプラスマイナスゼロまで戻っていたのです。

ここでやめられていれば、この後の出来事は違っていたかもしれません。

「あと300万円増やせば、車が買える」

収支がゼロに戻った日、もうやめようと思いました。自分では使えないよう、アカウントの管理を人に任せることも考えました。でも、結局は渡しませんでした。トントンまで戻せたのだから、もっと増やせると思ってしまったのですね。

その夜、私は死のうとしました。具体的なことは書きません。ただ、私は生きていました。

生きて朝を迎えました。朝の部屋で、私は初めて声を出して泣きました。

泣きながら頭に浮かんでいたのは、家族や、今までお世話になった人の顔でした。さぼり続けて、自分を責め続ける毎日を送っていた私に、命が残っていました。

もしいま、この部分をご自身と重ねて読んでいる方がいたら、記事の最初と最後に相談先を載せています。続きを読まずに、そちらへ進んでもかまいません。

会社を辞めて、海の近くでくらし始めた

結局、会社には戻れませんでした。引き継ぎもせず、そのまま辞めました。お世話になった先輩には、いまでも申し訳ないと思っています。

実家に帰る気にもなれず、海の近くの安い家を借りました。釣りでもしながら残りのお金でくらして、借金でどうにもならなくなったら、今度こそ終わりにしよう。当時は本気でそう考えていました。

つまり私は、生活を立て直そうと動き出したわけではありませんでした。当時の私にはささやかな打算があって、そのために定期的に人の集まる場所へ通うことになっただけです。動機は褒められたものではなかったと思います。

人生は、変な場所から変わる

その場所が、人生の変わるきっかけになりました。

そこにいた人たちと話すのが、想像していなかったほど楽しかったのです。年齢も経歴もバラバラの集まりで、私は久しぶりに「借金の数字」以外のことを考えていました。

そして、そこで出会った人が、いまの妻です。

交際が始まり、子どもを授かりました。

無職のまま、彼女の実家に挨拶に行った日のことは忘れられません。震えるほど緊張していた私に、義理の両親は本当に優しかったです。責める言葉は一つもありませんでした。

再就職も決まりました。勤務地は隣県で、家族とは離れての単身生活でしたが、迷いはありませんでした。自己破産の手続きも並行して進め、破産は正式に決定しました。その翌月に入籍し、春に長男が生まれました。

あのときから1年後のことだとは、自分でも思えない展開でした。何も期待できなかった時期の後に、こうした変化がありました。

前編の終わりに。これは「更生の美談」でない

ここまで読むと、家族に出会って立ち直った話に見えるかもしれませんね。

でも、この話には後編があります。私はこの後、約4年間ギャンブルを断ち、仕事と子育てに打ち込み、そして再びギャンブルに戻り、2度目の債務整理をすることになります。

1,000万円を失い、命を失いかけ、家族ができても、私は戻ってしまいました。私にとって、依存症はそれほど難しい問題でした。

だから、「家族ができれば治る」という話ではありません。私の経験からお伝えしたいことは、3つあります。

1つ目は、「回っているからセーフ」と思っていても、私の借金は減っていなかったことです。支払えているかだけでなく、残高も見ておく必要があったのだと思います。

2つ目は、勝っていたときの私ほど、やめる判断ができなかったことです。取り返せたのだからもっと増やせる、という気持ちになっていました。

3つ目は、私は自分の意思でやめられたことが一度もないということです。環境が変わって、物理的にできなくなった期間があっただけでした。だからこそ、いまは治療に通っています。

後編では、順調だった4年間から、どうしてまたギャンブルに戻ったのかを書きます。100万円のご祝儀を使ってしまった日、深夜のオンラインカジノ、総負債1,000万円の実物リストについても残していこうと思います。

お金とこころの相談先

借金のことを一人で考え続けるのが苦しいときは、相談先に話してみてください。返済の整理と、いまのつらさを支えてもらう相談は、別々に頼ってもよいと思います。

【借金について】借入先・残高・毎月の返済額を、分かる範囲で弁護士へ伝えてください。この下に、借金の相談を受け付ける法律事務所の案内を載せています。

ギャンブルが原因の借金は、支払いの免除を認めない理由になることがあります。ただ、それだけで必ず免責されないと決まるわけではなく、経緯などを踏まえて裁判所が判断します。「自分で使ったお金だから相談しても無駄」と決めず、使った理由も隠さずに伝えてください。私の結果が、そのまま別の方にも当てはまるという意味ではありません。

【ギャンブルの問題について】各都道府県の依存症相談拠点(精神保健福祉センター)で、本人・家族とも無料相談ができます。「ギャンブル依存症 相談 お住まいの都道府県名」で検索してください。

【死にたい気持ちになったとき】#いのちSOS: 0120-061-338(毎日24時間・無料)/よりそいホットライン: 0120-279-338(通話無料。音声ガイダンスに従って相談内容を選択)。

私は、弁護士に相談した日から状況が動き始めました。どこまで話せばいいか分からなくても、いま困っていることから伝えてみてください。

弁護士・司法書士・公的機関のどこに相談すべきか迷う場合は、相談先の違いを整理した記事もあわせてご覧ください。

ギャンブルをやめたいのに繰り返してしまう方へ、相談先と今日できる行動はギャンブル依存症の相談先と最初の手順にまとめています。

広告|シン・イストワール法律事務所

課金やギャンブルでできた借金も、使った理由を隠さずに相談できます。「残高はいくらか」「生活費を残して毎月いくら払えるか」を伝え、返済方法と依頼費用を聞いてみてください。やめるための支援と、借金の相談は並行して進められます。

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この記事を書いた人

借金問題と債務整理を経験し、現在も生活の立て直しを進めています。本人の経験と確認した公的情報を分けながら、借金・家計・ポイ活について発信しています。

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