「何が記録されているのか、自分でも見られるの?」。ローンやカードの契約・支払いの記録を、本人が取り寄せる方法があります。
この記録が「信用情報」、取り寄せる手続きが「開示」です。
まず、どのカードや借入の記録を調べたいのかを一つ決めます。いきなり3つの機関すべてに申し込む必要があるとは限りません。
開示は審査を通しやすくする手続きではありません。何が登録されているかを本人が確認するための制度です。
調べたい契約から、記録を取り寄せる機関を選ぶ
主な機関はCIC、JICC、全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3つです。契約書や契約先の個人情報の取扱いには、加盟する信用情報機関の名前が書かれています。見つからなければ、契約先に加盟先を聞けます。
会社によっては複数の機関に加盟しているので、一つの機関だけでは調べたい情報がそろわないこともあります。下の表は大まかな例で、契約先の加盟機関を決めつける表ではありません。
| 機関 | 主に確認する情報の例 | 開示方法の例 |
|---|---|---|
| CIC | クレジット・信販などの契約や支払い状況 | インターネット・郵送 |
| JICC | 消費者金融などの契約や支払い状況 | スマホアプリ・郵送 |
| KSC | 銀行等の加盟会員に関する借入・支払い状況 | インターネット・郵送 |
どの機関に何が登録されるかは、契約先や情報の種類で異なります。開示した内容だけで審査結果の理由まで分かるわけではありません。
選んだ機関で、手数料と受取方法を見る
機関を選んだら、「ネットか郵送か」「必要な本人確認書類」「手数料」「受取方法」を見ます。本人確認や受取の方法は、機関と申込方法によって違います。下では、自分が使う機関の説明から読めます。
CIC:手数料・受付番号・PDFの受取り
CICは、インターネット開示と郵送開示に対応しています。2026年9月25日時点の開示手数料は、ネットが500円、郵送が1,500円です。ネットは通信料が別にかかります。郵送は郵送費が別で、支払方法によっては発行手数料もかかります。
申込情報は照会日から6か月、クレジット情報は契約中および契約終了後5年以内保有されます。
初めてネットで開示するときは、次の順で進めます。受付時間は8:00〜21:45です。
- スマホと、署名用電子証明書が有効なマイナンバーカードを用意します。マイナPocketアプリを入れたら、アプリから始めずCICのサイトへ戻ります。支払い方法も先に決めておきます。
- CICに登録されている電話番号から、公式案内のナビダイヤルへ電話し、受付番号を取ります。有効時間は1時間です。PayPay・楽天ペイ・キャリア決済で払う場合は、携帯電話から取得します。
- CICのサイトで本人確認・必要事項の入力・支払いを進め、ダウンロードボタンが出たら5分以内に報告書のPDFを保存します。後で相談するときにも使えます。
必要な端末やマイナンバーカードがそろわない場合は、郵送開示を利用できます。
PDFを保存できなかった場合は、初回開示から96時間以内なら無料で再開示できます。初回と同じ電話から再開示用の受付番号を取り直し、同じ氏名カナ・生年月日・電話番号で手続きします。
初回の受付番号は使えません。再開示の受付も8:00〜21:45で、96時間には時間外や休止時間も含まれます。
JICC:アプリか郵送かを選ぶ
JICCはスマホアプリまたは郵送で開示を申し込めます。アプリによる開示手数料は700円(2025年11月20日改定、改定前は1,000円)です。申込前に、本人確認書類、対応端末、支払い方法を公式案内で確認してください。
2026年9月30日には、アプリへのアクセス集中によるエラーと、開示などの手続きに通常より日数がかかる案内が出ています。「申し込んだらすぐ届く」と予定を組まず、申込時に最新のお知らせを確認してください。身に覚えのない請求がすでに来ている場合は、開示結果を待つだけでなく、請求元にも確認します。
KSC:申込みから受取りまで日数がかかる
KSCはインターネット開示と郵送開示に対応しています。インターネット開示ではマイナンバーカード等を使った本人確認が必要で、手数料は800円です。
開示報告書の準備には最短3〜5営業日ほどかかる案内です。即日開示ではありません。
記録が届いたら、まず会社名と残高を見る
届いた報告書は、手元の明細と一つずつ比べます。「契約が載っている」こと自体が、問題があるという意味ではありません。残高を見るときは、情報がいつの時点のものかも一緒に見てください。
- 現在の契約先と契約状況
- 借入残高・利用限度額・返済状況
- 申込みに関する情報
- 自分の認識と違う契約や支払い記録がないか
最初から記号をすべて覚えなくても大丈夫。まず会社名、契約の状態、残高を見て、分からない記号が出た場所だけ、その機関の報告書の見方と照らします。
問い合わせるなら、「報告書のこの欄の、この記号の意味を知りたいです」と伝えられます。記号一つで、次の審査に通るかまでは判断できません。
開示した記録を見て「これなら次は借りられる」と決める前に、契約が残っているのか、残高が残っているのかを分けて見ます。解約した日や返済した日の控えと合わなければ、登録した会社へ確認してください。
身に覚えのない契約や、違う残高が載っていたら
気になる欄を控えて、契約書や返済した日の記録と比べます。そのうえで、情報を登録した契約先や、開示した信用情報機関へ確認します。本人が自由に内容を書き換えたり、正しい記録を都合よく消したりする手続きではありません。
報告書には個人情報が多く載ります。「記録を消す」と勧誘する相手や、身元の分からない相手へ報告書を渡さないでください。
取り寄せた記録は、返済や相談の手がかりにする
信用情報の開示は、今後の審査を約束するものではありません。登録されている契約や返済状況を確かめ、今後の返済計画や相談先を考える手がかりとして使えます。
返済が難しいときは、今月払えないときの対応と借金の相談先もあわせて確認してください。
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返済のために、また別の会社から借りようとしているなら、次の申込み前に今の返済方法を相談できます。借入先ごとの残高、毎月の返済額、生活費を残して払える月額を伝え、「毎月の返済と依頼費用を合わせていくら必要か」を聞いてみてください。
