消費者金融を調べると、「最短○分」「30日間無利息」「Web完結」と似た言葉が並びます。どこを見て決めればいいのか、迷いますよね。
早さや金利は大切ですが、返すときのことも一緒に見ます。利息がかからない期間はいつから始まるのか、勤務先への連絡はあるのか、返済は何年続くのか。自分の生活に合うかを比べるための項目です。
この記事では、私なら先に見ておきたいと思うポイントを5つに絞りました。比較するときの手がかりになればうれしいです。
会社を比べるときに見る5つのポイント
まずは「いつまでに必要か」「いくら必要か」「毎月いくら返せるか」を書きます。そのメモに合わせて、次の5項目を比べます。
全部の会社名を覚える必要はありません。同じ5項目で候補を並べるための図です。

- 金利、特に上限金利
- 無利息期間の長さと開始日
- 申込みから融資までの時間
- 在籍確認や郵送物
- 完済までの返済総額
次の表は、5社の条件を並べたものです。「実質年率」は年単位で示した利率のこと。低い数字が全員に使われるわけではありません。まず気になる1行を見て、条件の読み方を下の1〜5で確かめてください。
表は横にスクロールできます。
| 会社 | 貸付利率(実質年率) | 融資までの最短時間 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| アコム | 年2.4%~17.9% | 最短20分 | 初回契約者向け30日間金利0円 |
| プロミス | 年2.5%~18.0% | 最短3分 | 条件を満たせば初回借入から30日間無利息 |
| アイフル | 年3.0%~18.0% | 最短9分 | 初回契約者は契約翌日から最大30日間利息0円 |
| SMBCモビット | 年3.0%~18.0% | 最短15分 | Web申込、カードレス等に対応 |
| レイク | 年4.5%~18.0% | 最短8分 | 条件によって365日間無利息など |
※「最短」は申込時間や審査状況などによって希望に沿えない場合があります。
具体的な契約手順や返済額まで見たい方は、アコムの郵送物・在籍確認・無利息期間と返済例、レイクの無利息サービスと利用条件をそれぞれ確認できます。
1. 金利は、小さい数字だけでなく上限も見る
「年2.4%~17.9%」なら、小さい2.4%が下限、大きい17.9%が上限です。自分の金利は契約条件で決まり、全員が2.4%になるわけではありません。表の5社は上限が17.9〜18.0%で近いので、金利だけでなく、次の無利息の条件や返し方も比べます。
2. 無利息期間は、長さと始まる日を見る
無利息は、条件を満たすと一定期間の利息がかからないサービスです。「何日間」だけではなく、いつから数え始めるかと、対象になる条件をセットで見ます。
たとえばアイフルは、初回契約者を対象に契約した日の翌日から最大30日間が利息0円です。借りた日から30日間ではないので、契約だけ先に済ませて後日借りると、使える無利息の日数はその分短くなります。
一方、プロミスは条件を満たすと、初回借入から30日間の無利息サービスがあります。
契約してから借りるまで何日か空くなら、この違いで使える無利息の日数が変わります。日数と開始日をセットで見ておくと、気づかないうちに期間が過ぎるのを避けやすいですね。
レイクの365日間無利息には、初めての契約・Web申込みと契約・契約額50万円以上などの条件があります。契約後59日以内に収入証明書類の提出とレイク側の登録が完了することも条件です。期間は契約翌日から数えます。「365日」という数字だけで選ばず、自分が対象になるかまで見ます。
3. 必要な日までに、お金を受け取れるかを見る
「最短○分」は、その時間で全員が借りられる約束ではありません。申込みの時刻、提出書類、審査の状況によって変わります。
急いでいるときは、申込み → 審査 → 契約 → 入金のどこまで終われば間に合うかを見ます。申込みは24時間受け付けていても、審査や入金が同じ時間に動くとは限りません。「今日の○時までに必要。今から手続きできるか」と、審査の受付時間や受け取り方を確かめます。
4. 勤務先への電話と、自宅への郵送物を分ける
「在籍確認」は、申込時に伝えた勤務先で働いているかを確認することです。電話を原則かけない会社もありますが、「誰にも分からない」という意味ではありません。自宅に届く書類やカード、スマホの通知は、勤務先への電話とは別に考えます。
契約時だけでなく、利用中の明細や、完済時の書類まで分けて見ます。「Webで申し込める」ことと「その後も郵送物がない」ことは同じではありません。
郵送物を避けたい方は、中小3社の「郵送物なし」の条件と例外を別の記事にまとめています。
5. 月々・返す回数・払う合計を一緒に見る
月々に払える額と、完済までに払う総額。この2つは、どちらも外さずに見ておきたいと思います。
「月5,000円なら払える」「月1万円なら何とかなる」と考えたら、その額で何回払うのか、利息を含めて合計いくらになるのかも見ます。月額だけで、負担が軽いとは決められません。
最低返済額は、契約でその月に最低限払う額です。額が小さくても、長く払い続ければ利息も増えることがあります。返済シミュレーターでは、借入額を入れた後に「月々の額・返済回数・総返済額」を一組で見ます。
月々の返済額を変えると完済までどう変わるかは、借金50万円〜300万円の返済シミュレーションで比べられます。
返すときの手間と手数料も見る
Web申込みが簡単でも、借りた後は返済の手続きが続きます。自分が毎月使う方法で、手間や手数料がどれくらいかかるかを見ておきましょう。
- 口座振替で返済できるか
- インターネットから返済できるか
- 普段使うATMで返済できるか
- ATM手数料がかかるか
- 返済日を管理しやすいか
返済が長く続くほど、毎月の手間や手数料も積み重なります。
ATMを使うなら、近くにあるかに加えて、返済するたびに手数料がかかるかも見ておきたいですね。毎月使うものなので、小さな出費でも積み重なります。
申込みの簡単さに加えて、「毎月どこから、どの方法で返すか」まで決めておくと、借りた後の手続きを想像しやすくなります。
急いでいないなら、銀行カードローンも一度見る
消費者金融の一覧を見ていると、その中から必ず1社選ばなければいけないように感じることもあります。でも、銀行カードローンも比較の候補です。ここまでの5項目で、同じように比べられます。
一般に、消費者金融は融資までのスピードが早く、初回利用者向けの無利息サービスが用意されている商品が多いのが特徴です。
一方、銀行カードローンには、消費者金融より上限金利が低めの商品もあります。銀行によっては最短当日の借入れを案内していますが、審査や手続きの状況によって翌日以降になることもあります。「銀行だから当日は無理」と決めつけず、利用したい商品の条件を比べてみるとよいと思います。
今日・明日までに必要なのか、もう少し比較する時間があるのか。必要な日を先に決め、その日までに手続きと入金が終わるかを、金利と一緒に見ます。
急いでいないのであれば、消費者金融5社だけを見て決めず、銀行カードローンも含めて条件を比べてみる価値はあります。
銀行なら審査に通りやすい、という意味ではありません。銀行も消費者金融も審査があり、希望どおりに借りられるとは限りません。
「年収の3分の1」まで必ず借りられるわけではない
消費者金融を利用するときに出てくるのが総量規制です。
貸金業者から個人が借りる場合、原則として貸金業者からの借入総額が年収の3分の1を超える貸付けは禁止されています。
たとえば年収300万円なら、貸金業者からの借入総額100万円が一つのラインになります。
これは「年収300万円なら100万円を借りられる」という約束ではありません。実際の契約額は審査で決まり、すでにある借入れも合計して考えます。
ポイント:『年収の3分の1』は、そこまで必ず借りられるという意味ではありません。貸金業者からの借入れには、原則として年収の3分の1までという総量規制があります。
すでに年収の3分の1近くまで借りている場合、「あと少し借りられる会社」を探すより、今の返済状況を一度整理したほうがいいケースもあります。
審査に落ちたら、次の会社を探す前に一度計算する
返済や契約の判断に迷う場合は、追加で申し込む前に借金の相談先(弁護士・司法書士・公的機関)の違いも確認してください。
大手の審査に落ちると、中小ならどうだろうと探したくなることもありますよね。ただ、会社の規模を変えれば通るとは言えません。次の会社を探す前に、下の5つをメモしてみてください。
- 借入先は何社あるか
- 今いくら借りているか
- 毎月いくら返しているか
- 返済後に生活費はいくら残るか
- 今回の借入は何に使うのか
この5つを書き出してみると、会社探しの前に相談したほうがよい状況かも、考えやすくなると思います。
特に、返済するためにまた借りる状態になっているなら、新しい会社を探し続けるだけでは苦しくなりやすいです。
おまとめローンで整理できる場合もありますし、すでに毎月の返済自体が難しければ、債務整理を含めて相談したほうがいい場合もあります。
「どの会社にするか」が決まっていなくても、今の返済について相談してよいと思います。
すでに審査に落ちている方は、次の申込み前に整理することから読んでみてください。
知らない会社なら、登録業者かだけは確認する
大手以外の消費者金融がすべて危険というわけではありません。
正規に登録されて営業している中小の貸金業者もあります。
ただ、聞いたことのない会社を利用するなら、金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで確認してから申し込んだほうがいいです。
「審査なし」「誰でもOK」「ブラックでも必ず融資」と断言する広告は、その言葉だけで申し込まないでください。
登録番号や所在地まで確認できます。
借りる前の最終チェック
実際にどの会社が条件に合うかを一覧で比較したい場合は、消費者金融25社の比較一覧も役立ちます。
借りる前に、次の4点を紙やスマホのメモに並べてみませんか。
- 必要額はいくらか
- 何か月で返すか
- 総返済額はいくらか
- 家計がすでに赤字ではないか
毎月払える額に収まっているか、何回で返し終わるか、総額はいくらになるか。一緒に見ておくと、借りた後の見通しを立てやすいと思います。
よくある疑問
消費者金融で借りるとブラックになる?
消費者金融を利用しただけで、いわゆる「ブラック」になるわけではありません。ただし、契約内容や借入残高、返済状況は信用情報機関に記録され、審査の材料になります。長期間の延滞などの記録は、その後のカードやローンの審査に影響することがあります。
審査が不安なら、何社も同時に申し込んだほうがいい?
「5社申し込めば、どこか1社くらい通るだろう」と考えたくなることもありますが、数を増やしても通るとは限りません。
ただ、ローンへの申込みに関する情報も信用情報機関に一定期間登録されます。
短期間に何社も申し込めば必ず審査に落ちる、という単純な話ではありませんが、必要以上に申込みを重ねるメリットもありません。
まず1社ずつ条件を確認して、自分の借入状況や返済能力も整理したうえで申し込んだほうがいいです。
大手の審査に落ちたら、中小消費者金融なら借りられる?
中小だから審査がない、必ず借りられる、ということはありません。
正規の貸金業者であれば、それぞれの基準で審査を行います。
大手と審査基準が同じとは限りませんが、「中小なら誰でも借りられる」と考えるのは危険です。
利用を検討する場合は、まず金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで正規に登録されている業者か確認してください。
また、すでに複数社から借りていて毎月の返済が苦しいなら、次に借りられる会社を探すことだけが選択肢ではありません。
まとめ
会社名を20社も30社も覚える必要はありません。金利、無利息の条件、入金までの時間、電話や郵送物、返す額と回数。この5つを、自分の必要額と返済予定に合わせて比べます。
急ぐなら審査の受付時間、利息を抑えたいなら無利息期間の開始日、職場への連絡が気になるなら電話以外の郵送物や通知まで。気になる条件を一つずつ確かめていきます。
そして、毎月の返済を別の借入で埋めているなら、比較を続ける前に一度収支を整理する。
「どこなら借りられるか」と「借りても返せるか」は別の話です。
審査に通るかだけでなく、返した後の生活費が残るかまで考えて選びたいですね。
参考資料
- 金融庁「登録貸金業者情報検索サービス」
- 日本貸金業協会「お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)」
- アコム公式サイト
- プロミス公式サイト
- アイフル公式サイト
- SMBCモビット公式サイト
- レイク公式サイト
銀行の当日借入れに関する参考資料:三井住友銀行の公式案内。
