口座にはお金が残っている。
でも、カードの引き落としと返済が終わったら、給料日までいくら使えるのか分からない…。
家計簿アプリで見たいのはきれいな円グラフよりも、まずそこだと思います。
連携できる口座が多くても、入力できる項目が多くても。
支払い予定が抜けていたら「まだ使える」と見間違えてしまいますからね。
無料で4件までつなぐならマネーフォワード ME。口座やカードが多いならZaimかMoneytree。連携せずに手入力で始めるならMoneyNoteが候補です。
ただし、どれを選んでも、生活費・返済日・借金残高が自動ですべてそろうわけではありません。この記事では4アプリの違いと、「給料日まであと何円」を出す方法、カード払いを二重に数えない方法まで見ていきましょう!
無料の家計簿アプリ4つ。返済中なら何を基準に選ぶ?
| アプリ | 無料でできること | 選ぶときの違い |
|---|---|---|
| マネーフォワード ME | 金融関連サービスの連携は4件。過去1年分を閲覧 | 少数の口座・カードに絞りたい。無料版はCSV出力なし |
| Zaim | 連携数の上限なし。レシート読取り・手入力 | 口座が多い人向け。一部の口座連携と任意更新は有料 |
| Moneytree | 金融サービスを50社まで連携。過去12か月分を閲覧 | 複数サービスを一覧で確認したい。保存期間と無料の閲覧範囲は別 |
| MoneyNote | 会員登録なし。手入力、固定収支、月開始日の設定 | 銀行連携・レシート読取りなし。連携せずに始めたい人向け |
最初に数えるのは、給料が入る口座、返済や生活費が引かれる口座、普段使うカードです。たとえば銀行2件・カード2件なら4件。そこへ別のカードを足すと、マネーフォワード MEの無料枠を超えます。
逆に、使っていない口座まで最初から全部つなぐ必要はありません。私なら、次の給料日までに動くお金が見える組み合わせから始めます。
無料枠が足りずに乗り換えるときも、連携できる件数だけでは決めません。給与口座と引落口座、使っているカードが移行先の対応一覧にあるかを先に確認します。対応していないサービスもあるため、今のアプリをやめる前に、必要な明細が実際に取り込めるか試しておくと安心です。
連携できない支払いは、明細を見て別のメモへ。手入力する場合も、後から自動取得された分と二重に数えないようにします。アプリを替えても、引落予定そのものが減るわけではありません。
マネーフォワード ME:4件に絞れるなら候補
給与口座と引落口座をまとめ、毎月の支出を見たい場合の候補です。無料版の閲覧は過去1年分なので、今月と先月を比べる用途なら使えます。何年分もさかのぼったり、CSVで取り出したりする場合は有料になります。
無料のアプリ版にも負債内訳の表示はありますが、公式の機能比較では「カードの残高表示」は有料扱いです。カードの明細が連携されても、借金の残高まで全部そろうわけではありません。
また、カード引き落とし時の残高不足を知らせる機能も有料です。無料版で使うなら、スマホのカレンダーにも返済日を入れておくと補えます。
Zaim:口座が多く、現金の買い物も記録したい
無料でも連携数の上限がなく、レシートの読取りも使えます。銀行やカードが5件以上あり、食費は現金で払うことも多い、という人に合う候補です。一部の金融機関はプレミアム限定なので、自分の口座が無料の対象かは確認してください。
好きなタイミングでの更新と、カテゴリのカスタマイズは有料です。「返済」という専用カテゴリを作る前提で始めず、既存のカテゴリと、別に作る返済一覧を組み合わせます。
データの保存期間に制限はありません。ただ、無料のCSV出力は前後2年分で、銀行・カードから自動取得した履歴は対象外です。連携した明細を表計算へ移したい人は、この制限が関わります。
Moneytree:たくさん連携できても、無料の閲覧は12か月
無料で登録できる金融サービスは50社まで。口座やカード、ポイントなどをまとめて確認したい場合の候補です。「50口座」ではなく、金融サービスの登録数です。
無料で見られる履歴は過去12か月分です。それより前のデータが保存されていることと、無料で閲覧できることは同じではありません。
有料のGrowでも、データ出力はiOS版のみ。範囲は前年1月1日から当日までです。AndroidからCSVを取り出す目的なら、Growを契約する前に別の方法を考えます。
MoneyNote:口座をつなぎたくないなら手入力
株式会社コモレビのMoneyNoteは、会員登録をせず、支出や収入を自分で入力する家計簿です。銀行連携もレシート読取りもありません。その代わり、月の開始日、固定収支、パスコードは無料で設定できます。
給料が25日なら、25日から翌月24日を一まとまりにする。家賃や返済などの固定分を先に記録し、その月に残せる生活費を見る。そういう使い方から始められます。
自動取得しない分、入力を忘れれば数字はずれます。データは端末内に保存されるので、機種変更前にはデータを新しいスマホへ移す方法を公式ヘルプで確認しておきます。
有料にするといくら?月払いと年払いも比べる
| プラン | Webで契約 | アプリ内で契約 |
|---|---|---|
| マネーフォワード ME スタンダード | 月540円 年5,940円 | 月590円 年6,490円 |
| Zaim プレミアム | 月440円 年4,378円 | 月480円 年4,800円 |
| Moneytree Grow | 月390円 年3,900円 | 月430円 年4,300円 |
月額は数百円でも、返済中の固定費が一つ増えます。たとえばZaimのWeb版なら、月払い12か月で5,280円、年払いは4,378円です。ただ、年払いは一度に支払う金額も大きくなります。
無料版で1か月分を記録して、「5件目をつなぎたい」「明細を出力したい」と必要な機能が分かってから選んでみてください。
特に債務整理の家計表として使うなら、依頼先の指定書式を先に確認します。アプリのCSVを出せれば、そのまま提出できるとは限りません。
連携する前に、運営元と通知も確認する
銀行へ連携する前に見たいのは、運営会社、連携の仕組み、退会時のデータの扱い。電子決済等代行業の登録情報は金融庁の事業者一覧で確認できます。登録があることだけで、あらゆるトラブルが起きないという意味ではありません。
共有のスマホやパソコンを使う場合は、アプリのロックだけでなく、ロック画面に残高やカード利用の通知が出ないかも見ておきます。連携に抵抗があるうちは、手入力で始める選択もできます。
生活費・返済日・借金残高は、別々に見る
| 管理するもの | 知りたい数字 | 確認するタイミング |
|---|---|---|
| 生活費 | 給料日まで、あと何円使えるか | 週1回と大きな支出の前 |
| 返済日・引落日 | いつ、どの口座に、何円必要か | 給料日と各支払日の前 |
| 借金残高 | 元金がいくら残り、いくら減ったか | 明細が更新されたとき・月末 |
月の手取り20万円、生活費15万円、返済3万円なら、残りは2万円です。ただしこれは月全体の話。引き落としが給料日より先なら、月の収支が黒字でもその日に足りなくなることがあります。
なので、家計簿の月間収支だけを見て終わりにしません。返済日と引落口座をカレンダーへ、借金残高は明細から別の一覧へ。アプリで見られないものは、スマホのメモでも補えます。
依頼後に支払先や支払日が変わっている場合は、担当者から指定された支払いを予定へ記録します。
カードの利用可能枠は、お金が残っている額ではありません。ポイントや電子マネーも、家賃や返済にそのまま使える現金と一緒に足さないようにします。
決済アプリの「使える金額」に、後払い枠が入っていないか
メルカリアプリの「おさいふ」では、設定によって、メルペイ残高・ポイント・クレジットを合わせた「使える金額」が表示されます(2026年10月時点)。このクレジットは、後から払う枠です。
家計簿へ写すときは、メルペイ残高やポイントを現金とは別に扱い、まだ使っていないクレジット枠は足しません。クレジットで使った分は、これから出ていく支払予定に入れます。
ほかの決済アプリでも、合計の数字だけでなく内訳まで見ておくと、給料日までのお金を多めに見積もらずに済みます。
給料日まで使える金額を、残高から計算する
今ある現金・預金から、次の給料日までの支払いと予備費を引く。ここで残ったお金から、食費や日用品を出します。
次は先ほどの月収の例とは別の、給料日まで10日ある家計の計算例です。途中の入金はなく、家賃などもまだ支払っていないとします。

銀行11万円と財布1万円で、今あるお金は12万円。そこから家賃5万円、カード一括の引き落とし2万円、別の借金の返済1万5,000円、その他の支払い5,000円、予備費5,000円。合わせて9万5,000円を取り分けると、残りは2万5,000円です。
10日で割ると1日2,500円。食費や交通費、日用品をこの金額でまかなえるかを見ます。
毎日ちょうど2,500円使ってよいという意味ではありません。週末にまとめ買いするなら、その分を先に残しましょう。通院や学校の集金などの必要経費があれば、それも計算へ追加します。
残高が12万円でも、使えるのは2万5,000円。私が先に知りたいのは、この差です。ここが分かれば、今週の買い物にいくら回せるかを決められます。
図のカード一括2万円は、これから口座から出るお金として取り分けています。「買った月の支出にもう一度足す」という意味ではありません。支出の集計と、引き落としに備えてお金を残すことは別です。
また、財布に1万円あっても、銀行の引き落としには使われません。支払日の前には、引落口座に必要な額が入っているかを見ます。全口座の合計が足りるだけでは間に合わないことがあります。
Zaimの残高計算では、カード引き落とし後の口座残高を見る
Zaimには、銀行残高からカードの引落予定を差し引いて見る機能があります。以下はiOS版の操作例です。銀行と、その口座から引き落とされるカードの両方を連携しておきます。
- 対象の銀行口座を開き、「残高計算」へ進む。
- 「引き落とされるクレジットカードを追加する」からカードを選ぶ。
- 「完了」を押し、保存する。
- 表示された引落日・金額をカード会社の請求予定と照らし合わせる。
未確定の分は「未定」と表示されます。数字は連携データの最終更新時点のもので、今この瞬間の残高とは限りません。予定が出ていなくても、引き落としがないとは考えないでください。カード会社や借入先の明細で、次の引落日・確定額を見て、アプリに反映されているか確かめます。
家賃など手入力した支払い予定も追加できます。自動で入っていない予定は、日付と金額を手入力するか、別のメモに控えて使えるお金から取り分けます。あとでアプリに反映されたら、同じ支払いを二度引いていないか見直してください。予備費も残して、口座にある数字をそのまま食費にしないようにします。
現金を下ろしただけなら、まだ「使った」わけではない
銀行から1万円を下ろして財布へ入れても、持っているお金の合計は変わりません。銀行から財布への移動を支出にし、そのあと現金で買った食費も足すと、ここでも二重になります。
Moneytreeの現金記録は、ATMで下ろしたお金の使い道を記録する仕組みです。記録した支出は同じ月のATM引出額から差し引かれます。財布に今いくらあるかを管理する機能とは違うので、財布の現金は実際に数えて確認します。
週1回、確認するのは5つだけ
- 銀行の実際の残高と、アプリの最終更新日。
- 財布の現金と、まだ入力していない支出。
- 次の給料日までのカード請求・家賃・返済。
- その支払いが、どの口座から出るか。
- 全部取り分けたあと、残りの日数を暮らせるか。
引いてみたらマイナスになった、支払日前の口座残高が足りない。そう分かったときは、カテゴリ分けを直すより先に今月の返済が払えないときの確認と連絡先へ進んでください。
カード払いが二重になったとき、どちらを直す?
一括払いで食料品を3,000円買い、翌月に銀行から3,000円引かれたとします。買ったときと引き落とされたときを両方「支出」にすると、6,000円使ったように見えてしまいます。
買ったときの3,000円を支出に残し、銀行の引き落としは振替や集計対象外にする。この方法なら、買い物は1回だけ数えられます。


直す前には日付・金額・店名を見ます。同じ金額の別の買い物を、間違えて集計から外さないためです。すでに自動で振替になっている明細なら、触る必要はありません。
Zaimで集計から外す操作
- 履歴から、重複している引き落としの記録を開く。
- 「編集」を押し、画面の下にある集計設定を開く。
- 「常に集計に含めない」を選んで更新する。
- 買った日の支出が1件残り、合計が3,000円になっているかを見る。
振替として扱う方法もあります。自動取得された記録は、不要に見えても、いきなり削除せずに残してください。残高がずれる原因になることがあるため、まず集計から外す方法を確認します。
通販サイトとカードの両方を連携していて、同じ購入が2件入ったときも考え方は同じです。商品内容の分かる明細を1件残し、もう一方を集計から外します。両方とも外すと、今度は買い物が0円になってしまいます。
マネーフォワード MEと手入力の場合
マネーフォワード MEでも、カード利用と銀行引き落としなどの重複には「振替」を使います。連携先や明細によって自動判定されるものがあるため、まず同じ支払いが2件とも支出へ入っているかを見ます。
MoneyNoteなどで手入力する場合も、買った日に食費3,000円を記録し、引落日には同じ食費を追加しません。ただし、引落日と必要額は支払い予定に残します。
電子マネーも、使った明細を支出にするならチャージは資金移動です。チャージ額と買い物額を両方足さないように、どちらの記録を集計するかをそろえます。
ポイントで一部を払ったとき、どの金額を記録する?
通販で4,200円の買い物をし、700円分のポイントを使い、カードの請求が3,500円になったとします。これは説明用の仮定です。買った物の値段と、これから口座から出る額を分けておきます。
| 見る数字 | この例の金額 |
|---|---|
| 買った物の値段 | 4,200円 |
| 使ったポイント | 700円分 |
| カードの請求額 | 3,500円 |
口座から出るお金を管理するなら、支出を3,500円とする方法で構いません。買い物の額も振り返りたいなら、購入額4,200円とポイント利用700円分をメモに残します。
同じ買い物の支出として、4,200円と3,500円を両方足さないようにします。金額が違うので、同じ買い物かどうかは日付と店名で見ます。
マネーフォワード MEの通販連携では、割引前の支出と、ポイント利用などの割引分の収入を相殺する表示があります。この例なら支出4,200円と収入700円です。「収入」と表示されても、銀行に700円が入金されたという意味ではありません。
この収入表示を集計から外したい場合は、通販側の支出と収入の両方を計算対象外にし、カード側の3,500円の利用明細を振替にせず支出として残します。この方法では、商品内容の分かる通販側ではなく、カード側を残します。
銀行からの引き落としを重ねて支出にしない点は、前の節と同じです。ほかのアプリにも同じ表示・操作があるとは限りません。
1万円返しても、借金が1万円減るとは限らない
家計簿では「今月1万円払った」と記録できても、借金の残高は1万円減っていないことがあります。利息や手数料が含まれているからです。
| タイミング | 今月の資金繰り | 借金の元金残高 |
|---|---|---|
| 返済前 | 返済用に1万円を確保 | 30万円 |
| 1万円を返済 | 1万円が出ていく | 元金分の6,000円が減る |
| 返済後 | 同じ返済を支出に足さない | 29万4,000円 |
新しい借入はなく、明細の内訳が元金6,000円・利息4,000円だった場合の例です。4,000円を特定の年利から計算したものではありません。返済後の元金は30万円−6,000円=29万4,000円です。
家計から出たお金は1万円。減った借金の元金は6,000円。この2つを分けると、「ちゃんと払っているのに減らない」理由が数字で見えてきます。
自動で入った銀行の返済記録に、同じ1万円を手入力で足していないかも確認します。
連携できない借金は、明細を見て一覧へ足す
マネーフォワード MEには、Web版から未対応のカードを追加し、カードローンなどの負債を手入力で登録する方法があります。作成・編集はWeb版で行います。
すでに連携した借入を、別の負債として二重に登録しないようにしてください。登録後の残高も明細と照合し、利息込みの返済額を全額、元金から引かないようにします。
アプリだけで難しければ、借入先・最新の元金残高・次回返済日・次回返済額・利率・明細の日付を1枚にまとめます。複数社ある場合は、借入先と返済額を一覧にする方法も使えます。
月末に残高がほとんど減っていなければ、明細の元金充当額を見ます。増えていれば、新しく借りた額や追加のカード利用がないかを見る。アプリのグラフだけで判断せず、貸主の明細へ戻ります。
このペースで何か月かかるのか、総額でいくら払うのかは、借金の返済計画を立てる手順へ。毎月払う金額だけでなく、終わる時期も一緒に見ておきたいです。
記録しても足りないなら、相談にはその数字を持っていく
家計簿をつけても、収入自体は増えません。家賃や食費を取り分けると返済分が残らない、返済したあとに生活費を借り直す。その状態なら、アプリの選び直しだけでは解決しません。
数字が合わないと、自分の記録が悪いのかと思ってしまいそうです。でも、何度計算しても足りないなら、その不足額を相談先に見てもらうほうが先だと思います。
まだ依頼先がないなら、たとえば「手取り18万円、生活に14万円、返済は6万円で、毎月2万円足りません。この返済を続けられるか相談したい」と専門家へ伝えてみましょう。※これは相談の言い方の例です。分からない残高があれば、その欄は未確認のままで構いません。
電話やメールでの相談に必要なのは、手取り収入、家賃などの固定費、借入先、残高、次の返済日と金額くらいです。アプリの一覧だけで分からない部分は、請求書や会員画面の明細で。概算でも全然かまいません。
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まだ依頼先がなく、今の返済額を続けられないと感じている場合は、借入先と家計の数字を伝えて相談できます。
自分の場合に考えられる手続き、依頼した場合の費用、毎月の支払いの見通しを気軽に相談してみてくださいね。
相談先の違いは、借金相談はどこにする?無料相談先の選び方にまとめています。
最初から何年分も埋める必要はありません。今日の残高と、次の給料日までの支払いから始める。
そのあとに残った金額が、今の生活費の目安になります。
生活費が一番大事です。返済に追われて生活費を削るような日々でしたら、まずは相談してみてくださいね。








